広告研究『攻めるカレンダーはがき広告』
このカテゴリーでは、当社に投函されていた実際に運用されている広告の例を挙げて、その効果やレイアウト、デザインなどを研究してみます。
※広告に掲載されている会社・店舗と当社との関係性や、サービス・商品の批評の意図はありません。広告物としての研究となります。
※写真のチラシの著作権は、配布した各社に帰属します。
非常に珍しい葉書2つ折りのカレンダー広告
225mm * 148mm (120mm * 148mm , 105mm * 148mm)
かなり衝撃的な広告が投函されていました。 上下で寸法が少し異なりますが、およそはがきサイズのカレンダー広告です。 オモテ面は「令和4年もよろしくお願いいたします。」 と言う新聞社の挨拶なっており、下の部分は1月から12月までのカレンダーとなっています。
カレンダーの下には朝刊と夕刊が、1ヵ月3700円と言う価格と、申し込み先のフリーダイヤルの電話番号が掲載されています。
実際どのようにこのカレンダーが活用されているかはかなり悩ましいところです。自動車ディーラーや信用金庫、中小企業の工場が配布するような、カレンダーはキッチンやトイレに貼り付けられるのを見ますが、はがきサイズだと活用が難しいかもしれません。
そのままハガキで申し込みできる、攻めた広告
この葉書サイズ広告がなぜ衝撃的かというと、切り取り線で切り離すとカレンダーとして利用できないということです。
裏面には具体的な申し込みの手順や、6ヶ月以上継続するともらえるプレゼントなど、新聞購読することによりどんなメリットがあるか紹介されています。
カレンダーが付いていると捨てられないなどメリットがあるかもしれませんが、オモテ面の訴求力は低いのではないかと感じます。
ただ何も参考にならないわけではなく、このように広告の1部に継続的に役に立つ情報を紹介しておき、すぐに捨てられないような工夫をすると言うのは効果があるかもしれません。
ターゲティングが難しい商材
新聞加入率が低下しているので、商材としては新規加入者のターゲティングが難しいのが実情です。
高齢者や年配の方で新聞を読む人は既に何十年も継続して加入していると思われますし、かといって若年層や20代が新たに新聞を加入するかというと厳しい部分もあります。
若い人たちに対してターゲティングするのであれば、新聞の情報はこれだけ有益で正しいことが書いてある、といった説得情報を宣伝すると言うのも1つの方法かもしれません。