広告研究『2つの提案から選択してもらうチラシ』
このカテゴリーでは、当社に投函されていた実際に運用されている広告の例を挙げて、その効果やレイアウト、デザインなどを研究してみます。
※広告に掲載されている会社・店舗と当社との関係性や、サービス・商品の批評の意図はありません。広告物としての研究となります。
※写真のチラシの著作権は、配布した各社に帰属します。
顧客が2つの中から選べると言うのはメリット
210mm 297mm A4サイズ
数あるポスティングされる広告の中でも、こちらのチラシは格段にわかりやすい内容となっています。 原色と蛍光色を使った目に留まる配色になっているだけでなく、大きな文字で何を行っているかが簡単にわかります。
1つ目は不動産の売却、2つ目は不動産の買取。 初心者にとっては、この2つがどう違うのか理解が難しいかもしれません。 それをこのチラシでどのようなメリットとデメリットがあるのかを解説しています。
一番大きな見出しの下に、当社が仲介するまたは当社が直接買取するという違いがあることがわかります。手数料や売却スピードなど一長一短であるということが初心者にも理解できます。
少しでも高い値段で売却したい場合は、仲介してもらったほうが得かもしれないと考えたときにはきっとこの会社を利用してしまうはずでしょう。 電話だけでも60分以内にかんたん査定できることや、秘密厳守、地域密着であることなど安心できるということがわかります。
このチラシのすばらしいところは、右下に担当者5名の顔写真が載っていると言うことです。 実際に買取の電話をして、店舗に来店するときにこのように事前に顔写真が分かっていれば、既に知り合いの感覚で安心して相談することができます。
どの担当者の人も笑顔でにっこりとしているので、親切な人だと言うことが写真からも伝わってきます。
とにかく会社名を知ってもらうと言う作戦
このチラシの裏面は、意外なことに会社名とホームページのアドレス、マンション一戸建て土地とだけ書かれ、後はコーポレートカラーで一色に塗られています。
オモテ面はかなりわかりやすく具体例を挙げて解説していただけに、裏面に行った時にそのギャップに驚きました。
きっと広告を制作するプロフェッショナルの中にも、裏でも当社の強みを宣伝した方が良いのではと思う人もいるかもしれません。
ただ地域密着型とPRしているだけあり、自店舗の看板を、これだけ大きなA4のサイズの上で覚えてもらうと言うのはアドバンテージにつながる可能性が高いです。 何度も会社のロゴや名前を見ていると、実際に不動産を売却したくなったときに頭の中でふっと思い出すかもしれません。
A4のチラシ両面に宣伝をする場合は、片方の目に具体的なサービス、片方の面はお客様のイメージ重視にすると言うのは1つの作戦かもしれませんね。