広告研究『PDCAサイクル型フィットネスクラブ』

このカテゴリーでは、当社に投函されていた実際に運用されている広告の例を挙げて、その効果やレイアウト、デザインなどを研究してみます。

※広告に掲載されている会社・店舗と当社との関係性や、サービス・商品の批評の意図はありません。広告物としての研究となります。
※写真のチラシの著作権は、配布した各社に帰属します。

サービスの特徴を的確に表した広告チラシ

フィットネスクラブの広告と言うのは、表面のデザインに実際の器具やトレーニングをする人の写真を配置することが多いです。
こちらの会社の場合は、想定した利用者たちが集まって楽しそうに健康的なシーンがメインイメージとなっています。

3分の2以上がイメージ写真ですが、広告の構成がシンプルなので「フィットネスクラブである」ということと「健康を得られる」ということがイメージしやすいチラシになっています。

左下に店舗の名前、右側には期間限定で登録料や月の会費が無料になると言うキャンペーンを開催していると言うことが表記されています。

フィットネスクラブの機器やサービスにそこまで差がないことを前提とした、イメージ戦略といえます。


顧客の体験にPDCAサイクル型を導入する

裏面はオモテ面と比べて情報が過密になっているデザインです。 このチラシの特徴的なところは、中央にある円形です。

フィットネスクラブに通う顧客に対して、プランニング、実践、チェック、目標設定と言う PDCAサイクルを提唱しています。 ビジネスやマーケティングでは少し古いモデルと言われていますが、急にその効果がなくなったわけではなく、目標設定のためにプランを立てて行動して検証すると言うのは効果があることです。

少し情報を詰め込みすぎな感覚はありますが、フィットネスクラブを通して何を伝えたいかと言う事はよく伝わってくるチラシとなっています。

店舗情報をQRに置き換えている

このチラシのもう一つ面白いところが、複数ある店舗の情報をQRコードに置き換えてしまっていると言うところです。

住所や電話番号など伝えたい情報は様々ですが、チラシと言うのはレイアウトに限界があります。 一つ一つ細かく書いていっても逆に見ずらいチラシになってしまうので、詳細を知りたい店舗をQRで読み込んでくださいという設計になっています。

また、新型コロナウィルス対策で営業時間が変更になることが多いので、実際の営業時間をチラシに記載せずにタイトルチェックしてくださいと書くのはユーザビリティーが高いといえます。